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ハンドメイドが売れない人の特徴、ほぼこの5つです

要約

ハンドメイドが売れない原因は「センス」ではなく「販売構造」にあることが多いです。

人は商品の良し悪しよりも、「分かりやすさ」や「理解のしやすさ」で判断するため、ターゲット・説明・導線が整っていないと売れにくくなります。

その結果、「良い作品でも選ばれない状態」が起きやすくなります。

本記事では認知心理学やマーケティングの視点から、「センスがないから売れない」という思い込みを分解し、
売上は才能ではなく「設計」で改善できることを解説します。

読了時間:約7分(ハム先生パート:約2分)

このシリーズは順番に読む前提で作っています(全10話)
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ハム先生

これは「売れない理由」シリーズの第5話ハム

なお

最初から読みたい人は第1話から見てね

目次

第5話

ハム先生

なお

相変わらず全然売れないんですけど・・・。

ハム先生

売れない理由はだいたいパターン化できるハム。

ハム先生

飼い主(なお)、まずはセルフ診断するハム。

セルフ診断

あなたはいくつ当てはまりますか?

□「誰に向けた作品か」を説明できない
□ 値段の根拠を説明できない
□ 商品説明が「可愛い」「シンプル」など曖昧
□ 投稿から購入までの流れを設計していない
□ 出品して終わりで、改善や見直しをしていない

ハム先生

2つ以上当てはまったら、「構造が整っていない可能性が高い」ハム。

ミス①「自分目線で作っている」

なお

「誰に向けた作品か」って・・・単純に自分が好きなもの作っちゃダメなの?

ハム先生

好きで良い。でも「誰が欲しいか」を言語化していないのが問題ハム

たっくん

欲しい人が明確じゃないと、説明も刺さらないよね

なお

・・・。

ハム先生

改善
「職場でも浮かない小ぶりで透明感のあるピアスを探している人」など、具体的にするハム。
誰に売るか」が曖昧だと、説明も刺さらないハム。

ミス②「価格を感覚で決めている」

なお

安くすれば売れるんじゃないの?

ハム先生

安い=不安にもなるハム

なお

え~・・・

ハム先生

改善
原価、作業時間、市場価格を基準に決めるハム。
判断基準を言語化することが重要ハム。

ミス③「商品説明が弱い」

なお

“可愛いです”じゃダメ?

ハム先生

情報不足ハム
サイズ・重さ・素材・使うシーンは必須ハム。

なお

使うシーンもいるの・・・?

ハム先生

改善
そうハム、購入後のイメージを言語化するハム。
例:週末のカフェ巡りに、淡い色のワンピースと合わせたくなるお花の耳飾りとか、具体的にイメージさせるハム。
情報不足は「不安」になるハム

ミス④「導線がない」

なお

SNS投稿はしてるのに売れない・・・

たっくん

投稿からショップへの流れある?

なお

ながれ・・・?プロフィール見てくれたらあるけど・・・。

ハム先生

“見てくれたらある”は弱いハム。分かりづらい導線は無いのと同じハム

たっくん

ユーザーは探さない。迷ったら離脱するよ。

なお

え、ちゃんと見てくれないの・・・?

ハム先生

ほとんど見ないハム。だから“考えなくても辿り着ける設計”が必要ハム。

なお

え~・・・

ハム先生

改善
投稿 → プロフィール → 商品ページ → 購入までを最短距離にするハム。
リンクは一目で分かる位置に配置し、「どこを押せば買えるか」を明確にするハム。
ユーザーは考えない。迷ったら離脱するハム

ミス⑤「改善しない」

なお

出したら終わりですが、何か・・・?

ハム先生

売れない人は検証しないハム。

なお

検証?

たっくん

数字はみないとね。

ハム先生

改善
アクセス、クリック率、お気に入り数を確認して調整するハム。
検証しないと「売れない原因」が分からないままになるハム。

なお

あ~・・・

たっくん

・・・。

ハム先生

飼い主・・・。

今回のまとめ

・売れない原因はセンスではなく「構造」の問題である
・多くの人は「誰に売るか」を決めずに制作している
・価格を感覚で決めると不信感や迷いが生まれる
・商品説明が曖昧だと魅力が伝わらない
・投稿しても購入までの導線が弱いと売れない
・出品して終わりで、改善や検証をしていない人が多い
・売れていく人は「ターゲット・価格・説明・導線・改善」を設計している

売れない原因は努力不足ではなく、「構造が整っていないこと」にある。

センスではなく、「設計」で改善できる問題である。

次回予告
なお

じゃあセンスじゃないなら…何を直せばいいの?

ハム先生

順番ハム。売れない人ほど「やる順番」を間違えているハム

なお

順番って…作品を増やすとかじゃないの?

ハム先生

違うハム。先に整えるべきものがあるハム。
論理思考とは、「何から手をつけるか」を間違えないことハム。
次回は「売れる作家の論理思考」について話すハム

結論:売上は「センス」ではなく「認知しやすい構造」で決まる。

ハンドメイドが売れない理由は、技術やセンスではなく「販売構造」にあることが多い。

これは感覚論ではなく、認知心理学やマーケティングの観点からも説明できる。

人は「理解しやすいもの」を選ぶ

人が商品を選ぶとき、すべてを細かく比較しているわけではない。

多くの場合は

ぱっと見で分かるか
情報が整理されているか
迷わず判断できるか

といった「認知のしやすさ」で選んでいる。

この考え方は、Tversky & Kahneman(1974)のヒューリスティック理論で説明されている。

つまり、どれだけセンスが良くても

誰向けか分からない
説明が曖昧
購入までの流れが分かりにくい

といった状態では、選ばれにくくなる。

売上は「比較の中」で決まる

minneやCreemaなどの販売サイトでは、必ず他の商品と並んで表示される。

その中で選ばれるためには

違いが分かること
記憶に残ること
すぐ理解できること

が重要になる。

これは Byron Sharp(2010)の「Distinctiveness(弁別可能性)」の考え方に近い。

人は「一番良いもの」ではなく、分かりやすく、思い出しやすいものを選びやすい。

「センスがない」という思考は改善を止める

心理学では、失敗の原因をどこに置くかで行動が変わることが知られている。

Weiner(1985)の帰属理論では、

「才能がない」と考えると行動が止まる
「構造が悪い」と考えると改善行動が生まれる

とされている。

「センスがないから売れない」と考えてしまうと、何を直せばいいか分からなくなり、改善が止まる。

売れる人は「発散と収束」を分けている

創造性研究では、アイデアを出す工程と現実に合わせる工程は別物とされている。

Guilford(1950)はこれを

発散思考(自由に作る)
収束思考(現実に合わせる)

と定義している。

売れない人は「作る(発散)」だけで終わるが、

売れる人は

誰に売るか
価格は適切か
説明は伝わるか
導線は機能しているか

といった「収束」を必ず行っている。

結論:「センスがないから売れない」という考えは単純化しすぎている。

実際に売上を左右するのは

認知しやすい構造
比較の中での分かりやすさ
改善可能な設計
発散と収束のバランス

である。

つまり、売れない原因の多くは才能ではなく「設計不足」にある。

では、設計を整えるとき、最初に何から手をつけるべきか。

作品数を増やすことでも、SNS投稿を増やすことでもない。

売れる作家は、「順番」を間違えない。

つまり、論理的に組み立てている。

ハム先生

次回は、売れる作家が実際に行っている「論理思考」と「正しい順番」について解説するハム。

参考理論・文献

Tversky, Amos & Kahneman, Daniel(1974)
“Judgment under Uncertainty: Heuristics and Biases”
Science, 185(4157), 1124–1131.

人は情報を単純化して判断する(ヒューリスティック)ため、分かりやすさや理解のしやすさが意思決定に強く影響することを示した研究。


Sharp, Byron(2010)
“How Brands Grow”
Oxford University Press.

人は「最も優れたもの」ではなく、「認識しやすく思い出しやすいもの」を選びやすいという、弁別可能性(Distinctiveness)の重要性を示した研究。


Weiner, Bernard(1985)
“An Attributional Theory of Achievement Motivation and Emotion”
Psychological Review, 92(4), 548–573.

失敗の原因をどこに帰属させるかによって、その後の行動や改善意欲が変わることを示した帰属理論。


Guilford, J. P.(1950)
“Creativity”
American Psychologist, 5(9), 444–454.

創造性を「発散思考(アイデア生成)」と「収束思考(現実適合)」に分け、両者のバランスが重要であることを示した基礎研究。

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