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売れる人は、作品より先に「拠点」を作っている

要約

作品は良いのに売れない人が多いのは、「売る場所」を持っていないからです。
販売サイトやSNSだけに頼ると、情報が流れ、資産として積み上がりません。
この記事では、「売れる人が最初にやっていること=拠点づくり」を理解し、売れる仕組みの土台を作る考え方が分かります。

読了時間:約7分(ハム先生パート:約2分)

ハム先生

軽く読みたい人は「ハム先生」だけ読むハム

なお

補足は詳しく知りたい人用だよ

たっくん

もしくはハムスターの話だけでは信用できない人用

目次

第1話

ハム先生

なお

ねえハム先生、「売れない理由」シリーズ読んで思ったんだけどさ
じゃあ結局、最初に何やればいいの?

あわせて読みたい
売れない理由 ハンドメイド作家編 第1話   具体的な解決方法Q&A 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話
なお

とりあえず、作品を作ってればいい?

ハム先生

順番が逆ハム。

たっくん

「売れない理由」シリーズの話、ちゃんと聞いてた?

なお

聞いてたつもりですが・・・?

ハム先生

多くの人は「作品を作る → 売る場所を探す」になってるハム
でも売れてる人は違うハム

なお

・・・?

ハム先生

売る場所を作る → そこに作品を置く
この順番ハム

なお

いやいや、それって当たり前じゃない?
minneとかCreemaに出せばいいじゃない?

ハム先生

それは「借りてる場所」ハム

なお

・・・?

たっくん

それは、借りている店ってだけで自分の店じゃないってことなのかな?

なお

でも、売る場所じゃん・・・?

ハム先生

確かに売る場所ハム
でも、コントロールできないハム

表示されるかどうか
誰に見られるか
その情報がどれくらい「後からも見られ続けるか」

全部、自分じゃ決められないハム

なお

そうだね・・・。

ハム先生

さらに問題なのはここハム

なお

まだあるの?

ハム先生

そこに出した情報は「流れて終わる」ハム

なお

あ・・・。

たっくん

SNSと同じだよね。

なお

じゃあどうすればいいの?

ハム先生

自分の拠点」を持つハム

なお

拠点・・・?

ハム先生

簡単に言うと

情報が残る
積み上がる
検索される

この3つが成立する場所ハム

なお

・・・?

たっくん

ブログとか?

ハム先生

そうハム
正確には「自分でコントロールできる場所

なお

でもさ、それって後からでよくない?
まず売れてから作るとか。

ハム先生

それだと遅いハム

なお

なんで?

ハム先生

売れる人は「売れる仕組み」を先に作ってるからハム

なお

・・・順番・・・ってやつ?

ハム先生

土台なしで建物を建てるのは危ないハム

なお

なるほどね・・・。

今回のまとめ

・売れない人は「作品→販売」の順番になっている
・売れる人は「拠点→作品」の順番で動いている
・販売サイトやSNSは「借りている場所」でしかない
・情報が流れる場所では資産が積み上がらない
・まずは「自分でコントロールできる拠点」を作ることが重要

次回予告
なお

でもさ、minneとかCreemaってダメなの?

ハム先生

ダメじゃないハム
でも「それだけ」は危険ハム

たっくん

依存だな

ハム先生

次はここを分解するハム
なぜプラットフォームだけだと売れないのか

補足:なぜ「拠点」がないと積み上がらないのか

ここからは少しだけ理論の話になりますが、「なぜ拠点を先に作る必要があるのか」を理解するために重要な部分です。

前提:多くの人は「借りている場所」で売っている

前提として、ハンドメイド販売において多くの人が利用するのは、既存のプラットフォームです。
minneやCreema、そしてSNSは、初期段階では非常に便利なツールです。

出品すればすぐに販売できる。
フォロワーがいればすぐに反応がある。

この手軽さがあるため、多くの人はここからスタートします。

理由:プラットフォームは自分でコントロールできない

しかし、それらは「他人のルールの中で動く場所」であるという点が重要です。

自分でコントロールできているように見えて、実際には

どの作品が表示されるか
どの順番で並ぶか
誰に届くか

これらはすべてプラットフォーム側が決めています。

理由はシンプルで、プラットフォームはあくまで運営側の利益構造に従って設計されているためです。
ユーザーにとって最適ではなく、「全体の回転率」や「滞在時間」を最大化する設計になっています。

つまり、個人の努力はそのまま結果に反映されるわけではありません。

分解①:「流れる構造」になっている

これを構造として分解すると、次のようになります。

情報は時間とともに流れる
投稿は新しいものに上書きされる
露出はアルゴリズムに依存する
フォロワーがいても全員に届かない

ここで重要なのは、「やればやるほど有利になる構造ではない」という点です。

たとえば、1年前に投稿した作品は、基本的にはもう見られません。
どれだけ時間をかけて作った説明文も、流れて終わります。

つまり、毎回「ゼロからやり直し」になります。

分解②:「蓄積されない構造」になっている

さらに重要なのが、「蓄積されない」という点です。

顧客情報は自分に蓄積されない
販売データは分析しづらい
過去の努力が次につながらない

どれだけ続けても、土台が強くなっていかない構造になっています。

これが「積み上がらない構造」です。

対比:拠点を持つと構造が変わる

一方で、自分の拠点を持つと、この前提が変わります。

自分でコントロールできる場所では

情報が消えない
必要な人に検索で届く
過去の記事が働き続ける
アクセスが蓄積される
顧客との接点を維持できる

という状態になります。

分解③:「積み上がる構造」に変わる

さらに分解すると

1記事書くごとに資産が増える
検索経由で新規が入り続ける
過去記事が商品ページに誘導する
改善すれば全体の成果が上がる

という「積み上がる構造」に変わります。

ここで初めて、「時間を使った分だけ有利になる状態」が成立します。

結論:差は努力ではなく構造で決まる

つまり差は、努力量ではなく構造で生まれています。

同じ10時間でも

・流れる場所で使う10時間
・残る場所で使う10時間

では、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後の結果が大きく変わります。

結論として、売れる仕組みを作るためには、「どこで売るか」ではなく「どこに積み上げるか」を先に設計する必要があります。

この設計を間違えると、どれだけ頑張っても楽になりません。

ハム先生

次回は、その「依存してはいけない理由」を具体的に分解するハム。

参考理論・文献

Anderson, Chris(2006)
“The Long Tail: Why the Future of Business Is Selling Less of More”
Hyperion.
ニッチ商品でも検索と蓄積によって売上が成立する構造を示した理論。


Shapiro, Carl & Varian, Hal R.(1998)
“Information Rules: A Strategic Guide to the Network Economy”
Harvard Business School Press.
情報経済における支配構造と、プラットフォーム依存のリスクを解説した研究。


Rogers, Everett M.(2003)
“Diffusion of Innovations (5th Edition)”
Free Press.
情報がどのように広がり定着するかを示し、蓄積と接触の重要性を説明した理論。継続を支えることを解説した研究。

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