ハンドメイドを販売しているのに、全然売れない。
・いいねはつくのに、購入されない
・SNSは頑張っているのに結果が出ない
・作品のクオリティは悪くないはずなのに売れない
こんな状態が続いているなら、原因は作品ではありません。
「売れる構造」が存在していない可能性が高いです。
本記事では消費者行動モデルをもとに、ハンドメイド販売で成果が出ない理由を構造から解説します。
読了時間:約5分(ハム先生パート:約1分)
ハム先生軽く読みたい人は「ハム先生」だけ読むハム



もしくはハムスターの話だけでは信用できない人用



補足は詳しく知りたい人用だよ
第1話
ハム先生



ねえ、なんでハンドメイドってこんなに売れないの?



その状態、かなり危ないハム。
このままだと、同じところをずっと回り続ける可能性が高いハム。



え、そんなに?



やり方を間違えてる人が99%ハム。



99%?大きく出たね。
みんな頑張ってるのにそんなに??



そうハム。
でも、頑張る方向が少しだけズレてるハム。



ズレてる…。



そうハム。
売れない理由って、こんな風に思われているハムよね。
・写真が下手とか。
・センスがないとか。
・値段が高いとか。



値段高いのかな・・・?



いや、普通に考えたらデザインだろ。
欲しくない物は売れない。



・・・



飼い主(なお)・・・耐えるハム。



・・・



実は、そこじゃないハム。



え…違うの?



売れない最大の理由は――
作品でも、センスでもなくて。
「構造」が無いこと。



こうぞう・・・?



ハムスターのくせに難しいこと言うよな



すごくシンプルな話ハム。
たとえば、飼い主は今まで
・SNSに投稿して。
・minneに出して。
・メルカリにも出して。



はい!がんばってます!



でもそれは全部「点」ハム。



てん・・・?



ぜったい分かってない・・・。



バラバラに存在してる状態。
だから、点は売れないハム。



今の状態は「頑張っているのに売れない人」が一番ハマりやすい状態ハム。



・・・?だから、「てん」ってなんだよ・・・??



つまり導線の話だよね?
でもさ、それだけで売れるなら、みんな苦労してないだろ。



その通りハム。
必要なのは、点をつなぐ「線」。
それが構造ハム。



こうぞう・・・?



飼い主、分かってないハム・・・。



・・・。



もっと分かりやすく言うハム
・見つけてもらう場所。
・信用を作る場所。
・安心して買える場所。
この3つが、ちゃんと分かれて存在してないと、人は買えないハム。



あ~・・・あ?



探して → 調べて → 買うって流れがあるってことだろ。



でもハンドメイドは、そこがよく途切れてるハム。



・・・。



そうハム。
お客さんは思ってるよりすぐ帰るハム。



だいたい、少しでも面倒だと思ったらその時点でページは閉じるよね。
他にいくらでも店はあるからね。



頑張っても販売ページを見てもらえないの?
私の努力は無駄だったってこと?



もちろん無駄じゃないハム。
でも、頑張りが違うハム。



ちがうとは・・・?



構造が無いと迷走するハム。



まさか・・・いろいろ試していた私は迷走してたのか・・・?



全然売れないのに、むしろよく続いてるなって思うよ。
根性はあるよね。



ぜんぜん・・・うれない・・・



・・・。



飼い主、耐えるハム・・・。



でも安心してほしいハム。
これは才能の話じゃないハム。
この仕組みを知ってるか、知らないかそれだけハム。



だから、何なの?



売れる構造があるだけハム。
本当に、それだけハム。



もし本当にそれだけなら、
今までの努力って何だったんだって話になるぞ。



本当ですよ・・・



ビジネスはだいたい静かにシンプルハム。



ハムスターがビジネスを語るなって・・・。



だから、どうしたらいいのか具体的に教えてよ。



いい質問ハムね。
ここから先がみんなが知らない本題ハム。



ハムスターのくせにもったいぶるな・・・。



本当に大事なところハム。
ここを知らないまま頑張ると、ずっと同じ場所を回り続けるハム。



まるで、回し車を走るように・・・



上手いこと言ったのか・・・!?



・・・。



ひまわりの種、ウマウマ・・・。



ハムスター聞いてねー・・・。



・・・。



だから次は――
ゼロからでも作れる、いちばん小さな販売構造を一緒に見ていくハム。



お願いします!



もし今、
・SNS投稿はしている
・ショップも持っている
・でも売れない
この状態なら、ほぼ確実に「点のまま止まっている」状態ハム。
・売れない原因はセンスや才能ではない
・問題は「売れる構造」がないこと
・SNS・販売サイト・写真はすべて“点”
・点のままでは売れない
・必要なのは「見つける → 信用する → 買う」がつながった“線”
売れないのは能力不足ではなく、構造不足。



売れないのって作品のせいじゃないの?



そこが一番多い誤解ハム。



この誤解のまま進むと、
ずっと「作品を改善し続けるループ」に入るハム。



え・・・それ、今の私かも・・・。



次回は、
なぜ多くの人が「作品のせい」だと思い込んでしまうのかを解体するハム。
補足:売上はどこで決まるのか― 消費者行動モデルで読み解くハンドメイド販売の構造 ―
ここからは少しだけ理論の話になりますが、「なぜ頑張っても売れないのか」を正しく理解するために重要な部分です。
ハンドメイドが売れない理由は「センス」ではない
ハンドメイドが売れない理由を、センスや努力量の問題として説明する考え方は一般的です。
しかし、マーケティング研究の蓄積を見ると、売上を左右する主要因は作品単体の質ではなく、購入までの構造設計にあることが繰り返し指摘されています。
消費者行動モデルとは何か
この理解の基盤になっているのが、いわゆる消費者行動モデルです。
AIDAモデル(広告理論の基本モデル)
代表的なものとして知られるAIDAモデルは、アメリカの広告研究者 E. St. Elmo Lewis が20世紀初頭(1898年〜1925年頃に体系化)に提示した概念で、顧客は次の段階を順に通過すると説明されます。
Attention(注意)
Interest(関心)
Desire(欲求)
Action(行動)
という段階を順に通過すると説明されます。
AISASモデル(インターネット時代の購買行動)
このAIDAモデルは長く広告理論の基本とされてきました。しかしインターネットの普及により、購買行動には「検索」が重要な役割を持つようになります。その後、日本の電通が2005年に提唱した AISASモデル では、インターネット時代の行動として次の流れが整理されました。
Attention(注意)
Interest(関心)
Search(検索)
Action(行動)
Share(共有)
これはオンライン環境では、検索による情報確認と購入後の共有が購買行動の一部になることを示したモデルです。
購入は単一接点では起きない
これら複数のモデルに共通しているのは、購入は単一接点では起きないという点です。
必ず
認知
信頼形成
購入行動
という連続したプロセスが存在します。
ハンドメイド販売で起きている構造の分断
ハンドメイド販売で結果が出にくいケースの多くは、この連続性が分断されています。
たとえばSNS投稿は「認知」には機能しますが、検索後に十分な情報が得られなかったり、購入導線が複雑だったりすると、行動段階に到達しません。
オンライン購買では離脱が起きやすい
この離脱の問題は、電子商取引研究でも繰り返し報告されています。
オンライン環境では
- ページ遷移の増加
- 情報不足
が離脱率を高めることが、多数のユーザビリティ研究で確認されています
(例:Nielsen, 2000年代以降のWebユーザビリティ研究)。
売上は「構造設計」で決まる
ここから導かれる結論は明確です。
作品改善の前に、購入までの構造を連続体として設計する必要がある。
売れるハンドメイド販売の基本構造
構造とは特別な仕組みではありません。
見つけてもらう場所
信頼を得る情報
迷わず購入できる導線
この三点が途切れず接続されている状態を指します。
なぜ多くの作家が苦戦するのか
この基本設計が整うだけで、同一品質の作品でも成果は大きく変化します。
逆に、多くの作家が長期間苦戦する理由も、ここにあります。
問題は才能ではなく、構造理解の不足なのです。
結論:売上は「認知 → 信頼 → 購入」で決まる
ここまでの内容をまとめると、
・売れない原因は作品の質ではなく構造
・購入は「認知 → 信頼 → 購入」の流れで決まる
・この流れが途切れると、どれだけ良い作品でも売れない
つまり、
問題は「何を作るか」ではなく、「どう繋げるか」にあります。
そして多くの場合、この流れは気づかないうちにどこかで途切れています。
・見つけてもらっても、信頼につながらない
・信頼されても、購入まで進めない
この状態では、どれだけ努力しても結果は変わりません。
では、この構造は具体的にどこで崩れているのでしょうか。



次回は、なぜ多くの人が「売れない原因=作品」と思い込んでしまうのかを分解し、原因を仕組みとして再整理するハム・・・。
Lewis, E. St. Elmo(1898–1925頃)
“AIDA Model(Attention–Interest–Desire–Action)”
消費者が「注意 → 関心 → 欲求 → 行動」の段階を経て購買に至ることを示した基本モデル。
Dentsu Inc.(2005)
“AISAS Model(Attention–Interest–Search–Action–Share)”
インターネット時代における購買行動として、「検索」と「共有」を含めたプロセスを示したモデル。








